Last Updated on 2023年10月1日 by 海外勤務のすすめ
ご承知の通り、バンコクには日系企業が多数進出しており、現地採用で活躍する日本人もたくさんいます。
今回は最近のタイでの現地採用状況について、RGFタイランド(リクルート人材紹介事業タイ法人)の伊藤さんにお話をお伺いしました。
バンコクで日本人スタッフを探す駐在者も、現地採用希望者にも参考になれば幸いです。
目次
- Q:伊藤さんの簡単な自己紹介をお願いします。
- Q:RGFさんはどんなサービスを提供されているのですか?
- Q:最近のタイにおいて、日本人の現地採用の状況はいかがですか?
- Q:タイのビザ発給状況はいかがですか?
- Q:RGFタイさんの扱う求人はどんな求人が多いのですか?
- Q:どんな方からの登録が多いですか?
- Q:現地採用希望者のために、タイでの生活について教えてください。
- Q:現地の物価水準、治安状況について教えてください。
- Q:現地での就業について、何が必要だとお考えですか?また、どんな点に注意が必要ですか?
- Q:タイで現地採用で働くメリット、デメリットを教えてください。
- Q:最後に、タイでの就業希望者へのアドバイスをお願いします。
- タイでの転職希望の方はこちら
Q:伊藤さんの簡単な自己紹介をお願いします。
RGFタイランド(リクルート人材紹介事業タイ法人)の伊藤と申します。コンサルタントチームのマネジメントを行っています。RGFシンガポールで企業担当としての勤務を経て、タイ拠点立ち上げと同時にタイに転籍。在タイ歴は合計、4年になります。
Q:RGFさんはどんなサービスを提供されているのですか?
RGFは、日本最大の人材総合サービス会社、(株)リクルートホールディングス の海外事業ブランドです。リクルートが創業以来50年以上に渡り培ってきたノウハウを武器に、人材紹介サービスをタイでも幅広く展開しています。総合HRサービス会社として求人企業の採用活動支援、求職者の就職活動支援を強力にサポートしており、業界・職種を問わず、企業へのタイ人採用支援を行うと同時に、日本・海外在住の日本人求職者の方たちに対しても、タイでのお仕事を幅広くご提案しています。
RGFタイランドでは質にこだわり、求職者の可能性を追求し、できる限り幅広い機会やキャリアの提案を心掛けています。
Q:最近のタイにおいて、日本人の現地採用の状況はいかがですか?
タイで募集されている求人の業界は製造業が多く、最近ではサービス業やIT関連業界からの募集も増えて来ています。職種は営業職やカスタマーサービスが中心となり、日本式のサービスを期待し日本人を採用するケースが殆どです。
日系企業向けの営業などでは社会人経験(3年5年)程の若手スタッフ層の需要がもっとも高く、若く、英語力がある方は売り手市場といえます。
また、現地化を進める企業もあり、駐在員の代わりとなるマネージャ―やエグゼクティブ層求人が増えており、管理職ではタイ現地スタッフとのコミュニケーション力が求められます。
Q:タイのビザ発給状況はいかがですか?
タイではビジネスビザ(Bビザ)取得後、ワークパーミット(WP)の取得が必須となります。東南アジア各国と比較すると、比較的条件は緩く、仕事と関連する専門的な知識や経験があれば基本的には付与されます。具体的な条件に関しては、雇用主となる企業の形態によって違うので確認が必要となります。
Q:RGFタイさんの扱う求人はどんな求人が多いのですか?
圧倒的に多い案件は、日本人営業職です。特に、日系企業とのやり取りや交渉ができ、また日本同等のサービスを提供できる若手日本人の需要が高いです。タイで日本人を採用する際に、多くの企業が上記の点を期待しています。語学力は社内コミュニケーションができる日常会話レベルで殆ど問題ありません。シニア案件ですと、製造業が多いのでやはり工場長、生産管理、品質管理のポジションが多くなり、タイ語ができると大きなメリットになります。
Q:どんな方からの登録が多いですか?
最近ですと、東南アジアで働く・暮らすということに脚光が浴びて来ていますので、20代の若手求職者が増えて来ています。新卒からタイで働きたいという方も以前より多く見受けられます。在タイ歴が長く、タイで今後も暮らしていきたいという在タイベテランの方からも随時登録は頂いている状況です。タイは日本人にとって非常に暮らしやすい国である為、海外での経験を自身のキャリアに活かしたいという方と暮らしの面でタイに住みたいという2つの動機に大きく分かれると言えます。
Q:現地採用希望者のために、タイでの生活について教えてください。
在タイ日本人は外務省の統計で約6万7000人と言われていますが、実際は約10万人いると言われている位日本人が非常に多い国です。現在タイでは、日本食やカルチャーもブームとなっており、日本で手に入り、タイで手に入らないものは殆どないと考えて頂いて良いです。居酒屋、日本食スーパー、薬局、温泉、カラオケ等もバンコクには揃っています。
タイは国内観光スポットも非常に多く、休みを利用して海や山等へ出掛け、レジャー体験することができ、またバンコク市内には安いマッサージ店があり、それ以外にもヨガやタイ料理教室、文化体験等、様々なアクティビティーに参加できるので飽きずに休日を過ごすことができます。
Q:現地の物価水準、治安状況について教えてください。
東南アジア諸国と比べると基本的には治安は良いです。ただ、窃盗等の事件は随時起こっているので、夜に人が少ない場所には出歩かない等、注意は必要です。
家賃に関してはグレードによりますが、少し中心地から離れればBTS駅近くの新築コンドミニアムに10,00020,000バーツ程で住むことができます。
<参考>バンコク市内の物価 ※1バーツ=約3円換算(2017年7月為替)
水:712THB (2136)
お菓子:13THB(39)
屋台(ヌードル):4060THB(120186)
庶民的なレストラン(チキンライス/トムヤムクン): 100THB/120THB(300360)
日本料理レストラン(定食):250THB(700)
タイ式マッサージ1時間:250THB(750)
電車:15THB(45)
タクシー(初乗り):35THB(105)
Q:現地での就業について、何が必要だとお考えですか?また、どんな点に注意が必要ですか?
海外で働くという環境に漠然と憧れを頂いて来られる方が多いですが、日本人に求められる仕事の質というのは日本で働く場合と変わりません。日本での働き方は他国と比較すると、責任を全うするという点で極めて高いレベルになるかと思います。企業が日本人を採用するということは、同じような働き方をタイでもしてほしいというのが前提にあります。
責任をしっかり全うする力と、とは言ってもタイでのカルチャーや人々の特性に自分自身を合わせていく柔軟性も非常に大事になります。
Q:タイで現地採用で働くメリット、デメリットを教えてください。
<メリット>
私生活で言うと、タイで暮らすと日本よりも色んな国籍の方と関わる機会があります。
バンコクは様々な国から観光客や就労者が集まる国際都市であり、またタイから近隣諸国への海外旅行が土日を使い簡単に出来てしまいます。そういった意味で外国がより身近になります。
仕事の面では、日本にいる時よりも早めに責任のある仕事を任せてもらえる点です。タイでは慢性的なマネージャー不足ですので、マネジメントの経験も早い段階から積むことができます。
<デメリット>
タイ現地ではしっかりとした新人教育体制を整えている会社が少なく、ほとんどOJTで進んでいきます。ですので、自身でアクションを起こして行かないと学ぶ速度も遅くなります。また、英語を延ばしたいという思いで来られる方もいますが、実際アジアでは「通じる英語」を話し、相手に伝えることが大事になる為、意識をしないとBroken Englishを身に付けていくことになります。
Q:最後に、タイでの就業希望者へのアドバイスをお願いします。
タイ現地企業が採用する際に重視するポイントは、どれだけ長く働いてくれるのか、即戦力になるのか、という点です。そういった意味で、なぜ海外で働きたいのか、なぜアジアなのか、といったアジアでの転職の目的をしっかりと持ち、また自身の今までの経験や実績を明確にしておくことが、転職活動に臨む上で重要になります。
タイでの転職希望の方はこちら
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会社名 RGF HR Agent Recruitment (Thailand) Co., Ltd.
本社所在地 689 BHIRAJ TOWER at EmQuartier, 23rd Floor, Room No. 2304-2306 Sukhumvit Road, North Klongton, Vadhana District, Bangkok 10110
問い合わせメールアドレス thailand-jp@rgf-hragent.asia
いかがでしたか?
タイ就職希望者は、現地での就職活動をサポートしてくれる、RGFさんにご相談してみてはいかがでしょうか。