Last Updated on 2023年10月1日 by 海外勤務のすすめ
ブラジルは、メキシコと並んで、犯罪が多発しており、ブラジルに出張される方は、犯罪被害の防止策を重々検討する必要があります。
今回は、サンパウロに在住のwoowqrkさんに、現地の防犯対策を記事にして頂きました。
woowqrkさんはサンパウロ市中心街近くの東洋人街で下を見てスマホ操作していて、引ったくら他被害も経験されているとのこと、そのあたりの対策を下記にてまとめて頂きました。
ブラジル出張者のご参考になれば幸いです。
1.現地ブラジル人の防犯対策テクニック
ブラジル人は、外出すれば銃を持った強盗に遭うかもしれない危険に絶えず晒されています。
そんな彼らには防犯テクニックがあります。
ポイント
彼らは外出する際は、見事なまでに身軽、特に男性はほぼ手ぶらです。
出かける時の荷物は、車と家のキー、スマホ、財布の3つほどに絞って外出します。
物を持ちすぎると、いざという時に安全な行動の妨げになる場合があるためです。
必要ないものは持ち歩かない、持ち歩く必要がある場合でも更に減らすことを考えることが重要です。
また、防犯のためには、周囲への警戒を怠らないことも重要です。キョロキョロするなど、警戒心を見せることで、犯罪者はあなたをターゲットから除外して去っていきます。
2.犯罪者の狙いは現金とIT機器
サンパウロは一千万都市で人の動きも激しく、大きな荷物を持った部外者は特に目立ちます。
注意
犯罪者の狙いは一に現金、二に貴金属とIT機器です。
日本はIT先進国でPCやスマホなど最新の機器の所有者だと思われています。
空港でも邦人のスーツケースの置き引き事件が頻発中で、油断できません。
(サンパウロの高速道路)
3.防犯対策には外部者は外見に気を使うこと
もし本当に治安面が不安な方には、下記の装備をお勧めします。
・パスポート現金は身につける。(肌着の下に隠す腹巻タイプ)
・スマホにストラップをつけて、ベルトにロックする。
(金具付き100均のストラップが空港キオスクの店員さんに絶賛されました)。
・カメラやノートPCは大きめのショルダーリュックに入れて体から離さない。
(大事な物は床に置かずショルダーまで)
また、あまり挙動不審にならず、現地に紛れる、馴染む工夫をしましょう。
4.顧客とのミーティング時の注意点
顧客とのミーティングの場合、集合場所など相手とよく連絡を取っておくことが重要です。
実はブラジル人は、お客さんをおもてなしすることが大好きで、おもてなしテクニックも優れています。
事情も知らない遠隔地から来たお上りさんにとって、現地の事情に精通している相手に移動手段を確保してもらうくらいの厚かましさは、むしろ歓迎されます。
顧客に両替や空港までの送迎、ホテルやレストランの場所の選択もお願いし、ブラジル国内での行動の様子を表も裏も見せることで、信用にも繋がります。
あるいは、滞在先ホテルに来ていただくことも一つの手です。
なお、個人行動では、移動にはバスや地下鉄などは使わないようにし、タクシーも流しでなくホテルで呼んでもらってください。
車両の乗り降りは、警備員のいる安全な場所で行なってください。
換金やATMでの引き出し時は注意が必要です。追跡され銃で脅し取られる事件が多発しています。
5.それでも万が一強盗に遭遇してしまった場合
(サンパウロ市内の筆者の強盗被害現場 スマホ強盗)
万全の対策を取っていても、万一強盗に遭って銃を突きつけられた場合、一瞬息を止めて深呼吸しましょう。
注意
その際は、落ち着いて要求に従ってください。
犯人の顔を見るのはNGです。
とっさの癖でさっと所有物に手を伸ばさないように注意しましょう。武器を所持していると思われ撃たれます。
ブラジル人は人によっては情けがあり、金持ちを成敗して貧困者に与える的な人道的犯罪者(?)もいます。物だけ取れば命は取らない人に当たり、すぐ解放されるよう祈るのみです。
いかがでしたか?
ブラジルでは、防犯対策には留意して安全にご出張くださいね!