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ベルギー出張の前に知っておきたい注意点5つ。公用語は?電車は使える?

Last Updated on 2023年10月1日 by 海外勤務のすすめ

日本の九州と同じくらいの大きさの国・ベルギー。大きな国ではないものの、世界的に重要な機関や日系企業の支社が集まっています。

とくに首都ブリュッセルには、EU(ヨーロッパ連合)本部とその関連する機関、NATO(北大西洋条約機構)本部を置き、政治・経済的にヨーロッパの中でも重要な役割を担っています。

ベルギー出張の前に知っておきたいことを5点、紹介します。不安な点をしっかり解決してから、出張に望みましょう。

 

1.同じ国なのに、地域によって公用語が違う!?

ベルギーには、ベルギー語という公用語はありません。出張でベルギーを訪れた人がまず驚くのは、公用語がいくつも存在することでしょう。現在、フランス語・オランダ語・ドイツ語が公用語として使われています。

 

どの地域でどの公用語が使われているか?を判断するには、とてもざっくりですが、国土の北寄りにある地域はオランダ語、南寄りはフランス語と覚えておくと便利です。

しかし、首都のブリュッセルはフランス語とオランダ語の併用という形をとっています。また、ごく一部ですが、東寄りにはドイツ語を公用語とする地域があります。

 

このような状況もあり、観光スポットや都心部では、共通言語として英語を話せる人が多くいます。もしビジネスの相手が英語でやりとりできない場合は、オランダ語・フランス語どちらでやりとりできるかを把握し、通訳等の手配を考えておきましょう。

 

2.シェンゲン協定加盟国同士へは、らくらく移動できる

ベルギーへ出張が決まったら、あわせてシェンゲン協定加盟国への出張・視察を考えてみてはいかがでしょうか?

シェンゲン協定とは、ヨーロッパ内を国境検査なしで移動できる協定のこと。加盟している国同士の移動であれば、パスポート・コントロール(出入国審査)がありません。ベルギーはシェンゲン協定加盟国です。パスポート・コントロールがない分、他の国へも気軽にアクセスできます。

しかし、イギリスや東欧諸国をはじめ、ヨーロッパ内には非シェンゲン協定加盟国も多く存在します。非シェンゲン協定加盟国への出入りは、日本と同様にパスポート・コントロールが発生します。パスポート・コントロールをすれば問題なく出入りできますが、心構えとして、他の国へ移動する際には覚えておきましょう。

3.オランダやフランス、アントワープへはタリス(高速鉄道)がスムーズ

ベルギーは鉄道網が発達している国です。陸続きでさまざまな国と面していることもあり、国内だけでなく国外へも電車でアクセスできます。

首都ブリュッセルからベルギー北部にあるアントワープや、オランダ・フランスの主要都市へはタリス(高速鉄道)を使うとスムーズに移動できます。ベルギーから足を伸ばして、タリスでフランスやオランダの現地視察をするのもおすすめです。

通常の電車だとオランダの首都・アムステルダムまでは2時間45分ほどかかりますが、タリスなら2時間かかりません。通常よりも価格は高いですが、乗り心地のよいシートが用意されています。

また、オランダ・フランスともにシェンゲン協定加盟国なので、国境を超えるときはパスポート・コントロールが発生しません。しかし、窓口でのチケット購入や車内でのチケット確認には、合わせてパスポートの提示を求められることがあります。タリスでの移動にも、パスポートは必ず持っておきましょう。

 

4.日本にあるようなビジネスホテルは少ない

ベルギーにあるホテルの種類は主にふたつ。

新しく建てられた高層ビルのようなホテルと、古い建物をリフォームした小さなホテルです。

駅や観光スポットにアクセスのよい街の中心部は、比較的後者のようなホテルが集まっています。

しっかりとリフォームされていても、中には建物の古さが否めなかったり、日本のホテルのようにサービスが充実していなかったりすることもあります。

いっぽうで、日本でいうビジネスホテルのような役割を果たしているのは、前者のようなホテルであることがほとんど。まだ数はそれほど多くありません。

 

とはいえ、全くビジネスホテルがないわけではありません。EUとNATOの本部があるブリュッセルは、世界各国から出張目的で人が集まるため、ビジネスホテルが増えてきています。

国際的な高級ホテルチェーンから、単身出張向けのお手頃ホテルまで、バリエーションも豊富。ブリュッセルに出張が決まったら、チェックしておきましょう。

5.治安は良いけど…

周辺の大都市に比べて、ベルギーの治安は良いほうです。ですが、安心しきっていてはいけません。

とくに、ブリュッセルの中心部はテロの標的になりやすいという事実があります。

EUやNATOの本部、大企業の支社など重要な人物・機関が集まっていることが理由のひとつです。

過去にも、EU本部の近くや空港で連続爆破テロが起こっています。

もちろん海外にいるときの心構えとして、テロ以外にも、スリなどの軽犯罪には十分気を付けるべきです。スーツケースは鍵のかかるタイプのものを選びましょう。

以上、皆様の出張のご参考になれば幸いです。

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