海外人事・海外労務全般

帰任した海外駐在員の主な不安とは?国内勤務になってうまくやれるか?

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今や100万人以上の日本人が海外に勤務する時代になりました。

「海外駐在」と言えば、花形ですが、意外にも海外駐在を希望しない人材も多いようです。

その理由として最も多いのが「帰任した後の不安」にあります。

今回は、国内勤務になってうまくやれるのか、帰任した後の駐在員の主な不安をご紹介します。

1.帰任後の駐在員は何に不安に感じるか?

それでは、帰任後の駐在者の不安について、具体的に見ていきましょう。

A. 社内に居場所がなくなる

1年ほどの短い期間での駐在であればいいのですが、数年日本を離れると本社での居場所がなくなるのではないかと不安に陥ります。

自分が赴任した時とオフィスの人も変わり、部署の中も変わっています。

まるで浦島太郎のような状態になってしまったような状態ですね。

また、業務面でも数年間の変化についていけないこともあります。

社内のポジショニングもわからなくなり、業務のトレンドも変わり、ついていけないこともあります。

そのため、駐在前にバリバリ活躍していた方が帰国後になかなかパフォーマンスを発揮できず、悩むケースもあります。

海外で働きながらも日本の情報を得る方ならいいのですが、日本とほとんど連絡を取らずに駐在勤務に邁進してしまうとこの不安に陥りがちです。

B. 日本の仕事の進め方に違和感

「日本の常識は非常識」といわれるように、日本の商習慣は世界の中でも独特のようです。

日本の仕事は、「プロセス」や「確実性」を重視する傾向にあります。

そのため、仕事に関する提出資料や承認の手間も多く、細かい報告や連絡を求められるということもあります。

しかし、一方で海外の仕事はあくまで「結果」が大切です。

そのためのプロセスは雑でもかまいません。

また、多少の「不確実性」があっても、むしろ「スピード」重視でどんどん前に進みます。

もちろんそこは日本のいい面でもあるのですが、海外から帰ってくると、そのギャップに疲れてしまう方も多くいます。

日本の商習慣だと頭でわかっていても、「本質的じゃない」と感じてしまうのです。

C.? 仕事が退屈に感じる

帰任した後は、「刺激がない」、「退屈」と感じてしまいます。

海外では、駐在員は何でも自分でやらなければいけません。

言い換えれば、自分の判断でどんどん進めていけるということです。

重要な意思決定などは本社の判断を仰ぐ必要がありますが、海外での現場レベルの判断はほとんど自分に任されています。

ですから、程度の差はありますが、海外駐在員は、「責任者」で「会社や事業部の代表」として仕事を切り盛りしていきます。

また、商習慣の違いや文化の違いに驚いたり戸惑うことも多いのですが、ある意味「刺激的」な毎日を過ごすことができるのです。

そういう環境から日本へ帰任すると、日々の仕事が退屈に感じて仕方がないと思う方も多いようです。

駐在中は大変なことばかりと感じていましたが、海外から離れて帰国すると意外にも寂しいと感じるのかもしれません。

これは、海外でバリバリ精力的に仕事をしていた人が感じる不安です。

D.? 海外での成果を評価されない

海外の日系企業で日本人が成果を上げるというのはものすごく大変なことです。

言葉もわからない、文化も違う中で苦労をしながら成果を上げなければなりません。

しかし、それが必ずしも評価されるというわけではありません。

そのため、帰任後に海外での勤務の評価を評価してもらえない元駐在員は多くいます。

会社側も海外駐在経験の社員ばかりを優先的に評価するわけにもいきません。

海外で経験してきた仕事に対して共感もしてもらえないということもあります。

そもそも、海外駐在者は結構無理難題の任務を負って赴任するわけですが、うまく結果が出せなかった場合は、なかなかつらいところがあります。

結論:帰任してから日本でビジネスできるか不安

一言でいえばこの言葉に総括されるでしょう。

上記に挙げたものは、「帰任後にうまくやっていけるか」という点ばかりです。

もしかすると、駐在中からも「将来、この国でのビジネスは自分の役に立つのだろうか?」、という不安に駆られている駐在者もいるかもしれません。

では、国内勤務になってうまくやるためにはどうしたらいいのでしょうか。

3.海外駐在者にはフォローが必要不可欠

海外駐在者には周りのフォローが必要不可欠です。

これは帰任後は「特に」ですが、駐在中からもケアをする必要があります。

フォローをするのは、人事や所属部門の上司(日本側の上司)が対応するのが良いでしょう。

具体的には、駐在中の生活周りや、仕事の不満、不安などを聞いてあげることが重要です。

また、前述の通り、駐在者は特に将来を不安に感じます。

つまり、自分のキャリアプランが明確にならないと不安になってしまうのです。

人事に関することなので、将来のプランをはっきりとは言えないにしても、

・あなたにはこのような点を期待している

・評価につながるポイント、具体的な数値

・駐在者の先輩のキャリアプラン、先輩の声

などを参考に、アドバイスしてあげると良いでしょう。

海外駐在という選択が自分のキャリアにどうつながるのか、社内でや自分の人生にとって本当にキャリアアップにつながるのかということもケアしていかないと、必然的に帰任後はうまく勤務できませんし、また、退職、転職を選択する人も出てくるかもしれません。

「この人なら大丈夫」という方を駐在として送り込んでいるのですが、誰かのサポートがないとやっていけない人が圧倒的に多いです。

企業は、うまくサポートして、しっかりフォローをしてほしいと思います。

4.まとめ

いかがでしたか。

ここまで、国内勤務でうまくやれるか、海外から帰任した駐在員の不安をご紹介しました。

海外駐在員のビジネス環境をいかに整えていくか、いかにサポートしていくかは、その企業だけの問題ではなく、日本のチームとして解決していかなければ、駐在員が帰任後の不安は解消されないのかもしれません。

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