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経験者が語る!ドバイ就職・海外就職時で面接時に確認すべき事項|給与・福利厚生・必要書類あれこれ

Last Updated on 2023年10月1日 by 海外勤務のすすめ

この記事では海外就職時の待遇についての確認ポイントについてお話します。ドバイの現地企業への転職経験のあるBushraさんにこの記事を書いていただきました。

アラブ首長国連邦(UAE)最大の経済都市・ドバイでの仕事探しについて、気をつける点をご紹介頂きましたが、海外就職時の確認事項として参考になるかと思います。

この記事を書いた人

Bushra

イラン渡航歴3回、 国立大ペルシア語専攻卒、イランへの留学・ホームステイ経験あり。 現在は、イランとはペルシャ湾を挟んで対岸に位置するドバイ在住。 中東湾岸諸国を相手にビジネスする日々を送っております。

1.ドバイでの仕事探し お給料に含まれるものは?

まずはお給料について。お給料の金額の中に何が含まれているのか、何が別途支給なのか、明確に理解しておきましょう。絶対に確認すべきなのは以下の5つ。

交通費 Transportation

一般的には、通勤交通費の支給はありません。お給料の中から自分で支払うことが多いです。

確認すべきなのは「交通費(transportation)が支給なし」と言われた場合、それが通勤にかかる交通費のことを言っているのか、それとも、業務上必要な営業交通費のことも指すのか、という点です。

もしあなたが、外出の多い仕事につくのであれば、内勤の場合よりも明らかに交通費が多くかかります。自家用車を持ち込み、ガソリン代を支払う必要も出てくるかもしれません。

どの部分まで自腹なのか。どの部分は会社からのサポートがあるのか。そういった条件を細かく聞き、場合によっては交渉し、考慮した上で給料の金額を決定しましょう。さもなくば、予想外の出費に困ってしまう可能性があります。

住居費 Accomodation

ドバイは家賃がとても高い街です。たとえば家賃予算が月6万円だったとしましょう。

東京ではワンルームのアパートに住める金額ですが、ドバイでは6人部屋の2段ベッドの下段ひとつ程度です。ドバイでワンルームに住みたいなら月13万円から。そんなお金のかかる街ですので、家賃補助や住居支給の可能性があると、助かることでしょう。

一見、お給料の金額が低そうにみえる仕事でも、そのぶん無料で社宅を与えられるという求人も見かけます。この場合、トータルでは、家賃補助なしの他の仕事よりも高待遇だったりすることも。

企業が提示している金額は本当に妥当なのか?損なのか?ひょっとすると高待遇なのか?真剣に計算しましょう。

ホテル代 Hotel

すでにドバイに住んでいる人なら気にしなくて良いのですが、ドバイ就職にあたり初めてドバイに引っ越すと言う人にとっては、アパートを契約するまでホテル暮らしをしなくてはいけません。

その期間のホテル代を支給してくれる企業さんをまれに見かけます。例えば「ドバイ渡航後10日間のみホテル代支給」といった感じです。これはとても好待遇な企業さんの例ですが、提示していただけると嬉しいですね。

逆に言えば、支給がない場合は自腹です。約1ヵ月間はホテル暮らしをする必要がある心づもりで、費用を準備しておきましょう。

ビザ、エミレーツID、健康診断代 Visa/Emirates ID/Medical Check

企業に採用されたら、ドバイで生活していくために必要な手続きをするわけですが、その費用は会社持ちなのか、自己負担なのか、確認しておきましょう。

具体的には、ビザ代、エミレーツID代、健康診断代です。

日系企業では会社が負担してくれるはず。しかし念のため確認しておくとよいでしょう。

実は私自身、待望の初給料がなんだか少ないぞ、と思ったら、ビザとエミレーツIDの発行代金が天引きされていた、という苦い経験をしております。

電話代 Phone/Internet

現代の必須ツール携帯電話。特に外出が多い人にとっては、頻繁に使うツールとなるわけですが、その端末代と通話料・ネット代は会社負担なのか自己負担なのか、大変基本的なことですが確認しましょう。

自己負担の場合、毎月最低3,500円はかかりますので、それを見込んだ給与交渉をするべきです。

2.ドバイでの仕事にはどんな福利厚生がある?

次は、福利厚生について。ドバイの企業にはどのような福利厚生があるのでしょうか。

医療保険 Medical Insurance

これは法定です。フリーゾーン企業であれ、地場企業であれ、企業は必ず従業員に保険を提供する義務があります。保険証が渡されたら、自分の保険がどの病院で使えるのか、調べておくのがおすすめです。

年次有給休暇 Annual Leave

企業によって異なりますが、一般的には入社1年後から、1年あたり30日程度の有給をもらえることが多いです。

参考

そして、日本の有給休暇と大きく違うのは、大半の人がその30日間を1回でまるっと消費すること、そして祖国への往復航空券が支給されることです。

これは住民の90%近くが外国人である街だからこそ。この街では誰もが「帰省先=外国」なのです。

まれに、支給される航空券の行き先を、祖国ではなく、好きな国(旅行先)に設定できると言う話も聞いたことがありますし、支給開始が入社半年後という会社もあります。

あなたの企業の場合はどのような条件になっているのか、確認しましょう。

3.ドバイ企業 入社の際に用意するべき書類は?

卒業証明書とアポスティーユ

いざドバイ就職の内定が出たら、日本を出る前に必ず用意しておくべき書類があります。それは、英語版の卒業証明書とアポスティーユです。

卒業証明書は、出身校の事務局に発行してもらえます。(卒業式にもらえる賞状のようなアレではありませんよ。)ドバイで通用するように、英語のものを用意してもらいましょう。

卒業証明書を取得したら、在京UAE大使館からアポスティーユ認証を取得します。なんだか小難しい手続きのように聞こえますが、実際は、卒業証明書の裏に大使館のシールとスタンプがついてくるだけです。

自分で手続きをする時間がない方は、アポスティーユの取得を代行してくれる業社さんもありますので、利用をおすすめします。

無犯罪証明書は?

2017年頃からUAEで急に言われ出したのが「ビザ取得時の無犯罪証明書の提出義務」。

これは正直なところ、2019年現在、まったく機能していません。中身を決める前にアナウンスだけが先走ってしまったようで、担当の役所すらも何をしたらいいのか理解しておらず、実施されていないのが実情です。よって、気にしなくていいというのが私の意見ですが、念のためご自身の企業に聞きましょう。

以上、ドバイでの就職活動について、気をつける点をご紹介しました。

参考になると嬉しいです。

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