Last Updated on 2023年10月1日 by 海外勤務のすすめ
ルーマニアには多くの都市がありますが、比較的に治安が悪い都市は首都のブカレストです。
海外出張ではブカレストに行かれる方が多いでしょう。この記事では、ブカレスト在住のgooowqさんに、現地の治安などについて記事を書いていただきました。
目次
1.2019年のブカレストの治安
ブカレストには少数ですが、日中にシンナーを吸ってる方やお金を要求してくるホームレスやロマ人がいます。過去と比べて、比較的に少なくはなってきていますが、まったくいないという訳ではありません。
ホームレス
ブカレストではお金やタバコを要求してくるホームレスに出会うことが多いです。危害は加えてきませんが、タバコの場合は比較的にタバコをもらえるまでしつこく要求してくる方が大半です。お金の場合は断ったらしつこく要求してくる人はいません。
野良犬
昔と比べて少ないですが、ブカレストには野良犬がいるのも事実です。ですが、多くの野良犬は人懐っこく人間になれているので危険はありませんが、安全のために近寄らないのが一番です。
ロマ人
ルーマニアには他のヨーロッパ諸国と比べてもロマ人がとても多いです。全員がそういうわけではありませんが、ほとんどのロマ人が財布やスマホを盗む事例が多くあります。これに関しては過去より現在の方が被害が多いです。
ロマ人とは、インド方面からヨーロッパに来た移動型民族だと言われています。ロマ人の肌の色はインド系やエジプト系に近いのが特徴です。また、差別用語になってしまいますが、ルーマニアや他のヨーロッパ諸国では、ロマ人はジプシーと呼ばれています。
2.ルーマニアに来る前に知っておくべきこと
英語が通じないことが多い
ブカレストには英語がわからない人が多く、そのため飲食店などでは英語が通じず困ってしまうことが多々あります。ブカレストの中心地のお店のほとんどは英語でも大丈夫ですが、すべてではありません。
クレジットカードが使えないお店も多くある
ブカレストはルーマニアの首都ですが、クレジットカードが使えないお店が多くあります。また、お支払いのときにクレジットカードを読み込む機械が壊れている場合も多々ありますので、多少の現金を所持することをおすすめします。
全額おつりを渡されないことがある
お会計の時にコインを渡されないことがあります。ルーマニアではお会計のときにお札のみを受け取って、コインを受け取らない方が多くいるためです。コインも要求すればもらえますが、ほとんどの場合はお札のみを渡されます。
レストランではチップが必要
ルーマニアにはチップの文化があり、ほとんどの場合がお食事代の10%です。レシートに値段の記載がありますので、困ることはありません。もし、手持ちに10%分のチップがなかったり、払い忘れたりしても罰せられたりすることはありません。
3.ブカレストでの治安対策
ブカレストでの一番の治安対策は夜に外出しないことです。ですが、夜に外出しなければいけない場合もありますので、できるだけ夜に近ずかないほうがよいエリアをいくつかご説明します。
Gara de Nord(ブカレスト北駅)
Gara de Nordはブカレストで一番大きな駅で、たくさんの旅行者が行きかうため、財布やスマホなどのスリ被害が多発しています。現地のルーマニア人でさえバッグを前に抱えたりなどの盗難対策をしており、日本人はとくに貴重品に気をつける必要があります。
セクター5
ブカレストはセクター1から6に別れており、比較的にセクター5はそこまでではありませんが、日中でも少し警戒が必要です。セクター5には多くのロマ人が住んでおり、住人同士が顔見知りなので、部外者に対して敵意を向けてくることがあります。
ブカレスト旧市街
ブカレスト旧市街もまたスリなどの被害が多くあります。日中はそこまで警戒は必要ではないですが、夜は人で賑わうためバッグを前に抱えるなどの盗難対策が必要です。また、ブカレスト旧市街にはホームレスも多くいますので注意が必要です。
以上、皆さんのご出張時のご参考になれば幸いです。