Last Updated on 2023年10月1日 by 海外勤務のすすめ
シンガポールでは文化的に、アルコールに対する規制がとても厳しく、もともとアルコールの販売が夜中の12時だったものが、2013年のリトルインディアでの暴動以来、10時半に切り上げられ、更に公共の場での飲酒に関する規制もかなり厳しくなりました。
参考
また飲食店でのアルコールの提供も、基本10時半までとなっており、それ以降にアルコールを提供する場合には、特別なライセンスを申請する必要があります。
そんな中、日本人にまつわる犯罪は、お酒の好きな日本人特有の、アルコールにまつわるものが多いと思われます。以下実例をご紹介します。
シンガポールでの邦人のトラブル実話
酔って大暴れ
2015年、日本人サラリーマンが酔って駅で暴れ、駅員など3人を平手打ちして逮捕。罰金6000ドル。ローカルの新聞にも掲載されている事件です。
また、別件ですが、2017年頃、日本人ホステスが酒に酔ってマンションロビーで暴れ逮捕されました。仮釈放中に再度つかまり、38週の禁固刑。2回目に逮捕された際の新聞記事を観ましたが、この女性の交際相手が住むマンションのロビーで、「彼氏が中で浮気をしている」と酔って騒ぎ、取り押さえに来た警官の手を噛み公務執行妨害で逮捕されたとのことです。
さらに別件で、酒に酔って暴れた事件があります。
2018年頃、日本人サラリーマンが酔ってタクシーの運転手への暴行で、公務執行妨害罪で逮捕、という事案がありました。8週間の禁固刑を言い渡され犯人は現在も服役中です。(2017年以来、飲酒による暴行事件の処罰がさらに厳しくなったそうです。)
日本でもそうですが、正気を失うまで飲んではダメですね。
特に外国であれば、なおさら。現地法に従って裁かれても文句は言えませんので注意しましょう。
わいせつ事件?
2016 年頃、日本人駐在員が、飲み屋の集合商業施設内のトイレにて、わいせつ罪にて逮捕。どのような処罰になったかは不明ですが、建物内の防犯カメラにより、現行犯逮捕だったようです。
また別件ですが2018年頃、出張中の日本人経営者が、ある飲食店にて、現地法人の部下たちと宴会中、シンガポール人の男子学生アルバイトスタッフのお尻を冗談で叩いたところ、男子学生が警察に通報し、日本人経営者は、2週間警察に拘束されました。
軽い冗談のつもりが逮捕されてしまうケースもあります。
海外では、セクシャルに関するおふざけは厳禁と言えるでしょう。
シンガポールは監視社会?
シンガポールの街中には、交番は全く存在しませんが、防犯カメラがあらゆるところに設置されております。そのカメラにより、犯罪も監視されているようです。
ドラッグでの逮捕歴のあるシンガポール人の元同僚の話では、ドラッグをしているところがカメラに写っていたため捕まったと言っておりました。
注意ポイント
また先日聞いたばかりの話ですが、ある駐在員の方の同僚宅に、ある日公的な職員が来て「女性をよく連れ込んでいるようですが」と尋問されたとのことでした。
また驚いたことに、こちらに長く住んでいる知人ですが、家の中で上半身を裸になっていたところ、近所の人に通報されて警察に連れていかれたことがあると話していました。
シンガポールでは公共の場、もしくは家の中であっても公共の場から見える場合は、逮捕の対象になってしまうそうです。
上半身裸でジョギングしている人を良く見かけるので、不思議な気もしますが、状況によるのかもしれません。
日本では犯罪扱いされないようなことが、シンガポールでは積極的に逮捕され処罰の対象になります。
特に出張中の接待で飲酒をする際などは、最新の注意が必要ですので、くれぐれも気を付けていただきたいと思います。
皆さんのシンガポール出張時の参考になれば幸いです。