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東南アジア・インド 現地生活情報

シンガポールで働く!シンガポール就職の状況と相場観について、現地転職支援のJAC社に聞きました。

Last Updated on 2023年10月1日 by 海外勤務のすすめ

最近では海外就職、海外転職も随分と増えているようで、特にアジアの大都市、シンガポールは働きたい都市ランキングでも上位人気のようです。

現在は、日本に居ながらにしてシンガポールの求人情報を取得する事が可能になりましたが、求人数が少なく、情報も少ないため、働くイメージが膨らまない、結果応募できない、という方も多いと思います。

今回は、シンガポール現地で働きたい皆さんのために、現地で邦人の転職支援サービスを提供する、JACシンガポール社の永見さんに、シンガポールの求人状況や動向、生活情報などを解説してもらいました。これからシンガポールで働きたいという方には参考になると思います。それではご覧ください。

■永見様自己紹介

シンガポール歴10年。永住権保持者。広島県出身。お好み焼きともみじ饅頭をこよなく愛す、シンガポールマニア。島内マーライオン10体全て見に行った経験あり!

Q:早速ですが、最近のシンガポールの求人トレンドについて教えてください。

現在は、IT・製造・食品・サービス業からの求人が増えている状況です。

ポジションとしては、専門的な能力・知識のある技術者(電子/電気/プラスチック/ 成型・金型/IT 等)、メーカーや専門商社での営業、営業事務・秘書・総務の求人が多い傾向にあります。

また、カスタマーサービス(コールセンター、レストラン、旅行会社等)などサービス業関連の需要も多くあり、未経験の方でもご応募が可能な求人もございます。また、各業界に必ず存在する経理系求人が増加傾向にあります。

しかしながら、いずれの職種においても重要視されているのが、【語学力】です。英語であれば、目安として TOEIC 700 点以上程度が望ましいとされておりますが、企業によって求めるレベルが異なります。
翻訳・通訳ができる、営業職において対面・電話にて交渉できる、電話の取次ぎができる、ローカルスタッフに指示・指導ができるレベルというようなご依頼を頂くことがございますので、ご本人のレベルがどのあたりなのかも分析をしてみてください。

Q:シンガポールのビザ発給状況についてはいかがでしょうか?

【2012年以降、ビザの取得基準が厳格化】

4大卒の方であれば、新卒の方でもアルバイト経験があり、日本語を使用するお仕事であれば、比較的EPビザはおりやすい状況でした。しかし、2012年1月以降取得基準が厳しくなり、4大卒の方で、 給与がS$3,300ドル以上の方でも、S-passになるケース、リジェクトになるケースも出ております。

S-passの場合、企業ごとにS-passビザを発行できる数が決まっており(社員数・人員構成による)、S-pass 発行の枠がない企業もあります。その場合、EPビザで許可がおりる方でないと、雇用(入社)ができません。ますます厳しくなっている現状です。(S-passの方には、毎月、企業が人頭税:Levyを支払う義務があります。)

【ご本人のビザの可能性を確認することが可能なサイト】

労働省が発行する以下のサイトにて、確認することが可能です。http://sat.mom.gov.sg/satservlet

ご本人の職務経験年数、大学名などを入力すると、どのビザで下りる可能性があるのかをチェックすることができます。決まったポジションの内容によって、本来の申請時と結果が異なる場合もありますので、結果はこれだけではありませんが、一つの目安としてご利用ください。

【短大・専門・高校卒でもビザは下りる? 】

最近このようなご質問をよく頂きます。会社を選ぶ際の大きなポイントは、シンガポール人及び永住権を保持している社員数。既存企業・新規企業か?の2点。S-passビザを取得するには、その企業にシンガポーリアンや永住権を持った従業員が57名以上いることで、S-passの対象となる方を1名雇用できるという規則になっています。

新規セットアップの企業では、ビザ取得は難しいとお考え下さい。特にシンガポール人を多く雇用する企業、社員数が10名を切らない企業を目安にご検討下さい。看護師・美容師・調理師・エンジニアなど専門職の場合、取得できる可能性もございます。

【ビザ申請にはどれくらい時間がかかる? 】

通常、申請後 数日1週間程度で結果が届きます。

Q:貴社の扱う求人はどんな求人が多いですか?

JACでは、業界ごとに専任コンサルタントがおりますので、ほぼすべての業界をカバーしています。

職種においても様々ですが、日本人向けの求人では、営業・営業事務・秘書・経理関連を軸にした求人が多いです。(その他、シェフ、美容師、薬剤師、看護師、エンジニアなどの専門職もあり)

また、各業界・業種共に【実務経験】のある方を優先に採用を検討されますが、未経験の方でも採用に繋がるチャンスのあるのが、シンガポールの特徴でもあります。異業界・業種にチャレンジされる際は、どのようなスキル・経験を活かすことができるのかという理由付けが大事となります。また人物力も採用のキーポイントになります!

※基本的なPC操作(Word, Excel, Power Point)は必須。

※新卒の方の場合、英語力、人物力、志望度合いが採用の決め手となります。

また、アルバイトでの経験もしっかりとした職歴に成り得るため、職務経歴書にはぜひご記載下さい。

Q:どのような方からの登録が多いですか?

2030代の方々からのご登録が多く、次いで40代以上の方々となります。ここ最近は、シンガポール希望の方が男性女性共に同じくらいの割合です。日本国内のみならず、世界各地からご登録を頂戴しております。

Q:シンガポールでの生活について教えてください。

在シンガポールの日本人は約3万人。大学同窓会、同い年の会、その他趣味の会などにも参加すれば、同じ海外にて活躍する方々との情報のシェア、趣味を分かち合ったりすることも可能です。

シンガポーリアンの方々が開催するコミュニティーなどにも参加すれば、英語・中国語・マレー語他、現地の文化を学ぶ良い機会でもあります。

近隣国へも低価格で行けるのが、東南アジアのハブ・シンガポールの魅力のひとつ。マレーシアは陸続き、タイまでは飛行機で2時間、インドネシアの最寄の島まではフェリーで45分と手軽。週末に旅行をし、ストレス発散!というのも理想の休日の過ごし方です。

Q:現地の物価水準、治安状況について教えてください。

2016年世界生活費ランキングではシンガポールが1位(東京11位)でした。

バスや電車での郊外から都心への交通費は、S$12 程度(80円160 円)で、ホーカーセンター(大衆食堂)などでの外食はランチで S$5 前後程度(240 円400円)となります。詳しい物価の目安は下記にて記載しました。

シンガポールでは、家賃が高いと言われております。3ベッドルームある家をシェアするというタイプが一般的で、S$7001,000の間で見つかればその分貯金も可能です。(上には上がありますので、S$1,500前後で借りられている方もおりますが、何を求めるかによって変わります。)

▼物価の目安   ※S$1 = 約74円

コーラ(330ml):S$1、(500ml):S$2、

ビール(330ml):S$2.8、BARで飲む生ビール:S$11~14

ホーカーセンターで飲むビール瓶(633ml):S$5~6

チキンライス:S$3~4、坦々麺:S$3~5

明治牛乳(1L):$5.65、マクドナルドBIG MAC:S$4.85

※日本食を食べるとなると平均S$15~25します。

▼生活例(現地採用、給与S$3,500=26万円相当)

 

 

Income

 

Expense

 

Balance

Basic Salary

3,500

Rent(家賃)

800

PUB(光熱費)

100

Mobile phone

50

Meal Expense(食費)

500

Transportation(交通費)

50

Others(shopping etc)

300

Total

3,500

1,800

1,700

Q:現地での就業について、何が必要だとお考えですか?

シンガポール就職の特徴の一つは、派遣や契約社員として数社経験されている方でも、職務経験を重視してご検討頂けるところ。【人物力】を見ての採用があるのも特徴です。

シンガポーリアンの多くは、ライフワークバランス(特に家族との時間)を大事にしており、終業時間きっかりに帰宅をします。このカルチャーにはなかなか驚かされます。自身のタイムマネージメントを考えさせられますね。

Q:シンガポールで働くメリット、デメリットを教えてください。

【メリット】

・年齢性別関係なく、勝負ができる

・多国籍環境での勤務が可能

・日本人サービスを好む方、親日家な方が多い

・日本ではお会いできないであろう社長や役員の方々に直接営業をすることも多い

・インフラが整っており、日本食や日本製品も多く生活面で困ることがない

・毎日夏という気候もあり、気持ちが落ちにくい。オープンで前向きな気持ちをキープできる

・所得税が安い(最高20%程度。給与によって変動。)

【デメリット】

・家族での移住にはリスクもある

現地採用就労の場合、シングルの方であれば個人で使える給与も多いですが、ご家族で来られる場合、ご夫婦で勤務をする必要があります。(お一人の給与にもよります)お子様の教育費の捻出やメイドを雇うなどを考えると、シンガポールでのご夫婦どちらかだけでの現地採用勤務はあまりお勧めできません。

Q:シンガポールでの就業希望者へのアドバイスをお願いします。

「思い立ったら即行動」。まさにこれが大事かと思われます。

それはコミュニケーションをとるにしても同じで、自分から発信する、動いてみる、最初の一歩を踏み出せば必ず次がついてきます。

シンガポールにて勤務してみたいというお気持ちが高まった際、ぜひ一度ご相談ください。JAC Recruitmentのスタッフは、全員が現地採用にて勤務をしておりますので、私たちも同じ経験をしてきております。ビザや生活面において心配なことがあれば、ぜひご相談ください。

会社名 JAC Recruitment Pte. Ltd.
本社所在地 1 Raffles Place #10-00, One Raffles Place, Tower 1, Singapore 048616
問い合わせメールアドレス jac@jac-recruitment.sg
ホームページURL http://www.jac-recruitment.sg/index-jp.html
JACシンガポールの特徴

ジェイ エイ シー リクルートメント グループは世界10カ国に拠点を置き、内9カ国はアジア諸国で展開しています。アジア圏における日系インターナショナル人材紹介会社としては、最も長く、豊富な実績を持つグループとして認知されています。

シンガポールでは、Human Resources誌主催の『HR VENDAORS OF THE YEAR』において、ベストインターナショナル人材紹介会社として、2008年以来連続受賞経験があります。

 

以上、ありがとうございました。

シンガポールで働いてみたいという方は、是非JACに一度お問い合わせくださいね!

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JACリクルートメント

JAC Recruitmentは管理・専門職、ミドル・ハイクラス向けの高年収層に特化した転職エージェントです。元々イギリスで創業され、アジア圏内を中心に世界各国に拠点があり、海外案件、外資系案件が得意と言われています。そのため、海外経験の親和性の高い案件が多く、年収も800~1500万円程度の案件を豊富に保有しています。海外経験者には登録必須のエージェントと言えるでしょう。

ビズリーチ

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