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海外で働く(日本→海外)

30代からでも海外勤務は可能-経験者から聞く体験談-

Last Updated on 2023年10月1日 by 海外勤務のすすめ

30代でも海外経験をするために転職エージェントを使うことで、海外経験が可能な求人に応募することができ、転職は可能となります。実際に日本から転職エージェントを使って海外転職を成功させた人から、準備から現地での暮らしまで話を伺いました。

具体的には、海外転職するための英語レベル、今から海外経験をするメリットやデメリット、利用した転職エージェント、また海外現地での暮らし情報をまとめました。

30代から海外経験を積む方法をご紹介します!

30代でも海外経験をするための転職は可能である

30代で海外経験をするために転職エージェントを使うことをおすすめします。これまでは海外経験が出来る仕事を探すために、現地のフリーペーパーや英字新聞を活用することが一般的でした。最近は転職エージェントに海外経験可能な案件が増えたため、より効率的に仕事を探すことができます。

単なる海外経験だけでは転職に繋がりにくい可能性もあるため、海外赴任を視野に交渉力や英語力、高度なマネジメントスキルの獲得を目指すと良いでしょう。専門知識に特化すると、年齢に関係なく転職市場で重宝される存在になり得ます。

参考海外就職したいときのおすすめ転職エージェント20選

日系企業は圧倒的な人手不足

30代でも海外経験があると転職市場で価値が出る理由は、日系企業の多くが慢性的な人手不足に悩まされているからです。

少子高齢化の進む日本では、将来的に減少が見込まれる売上に対し、海外への出店や営業力強化によって落ちた業績をカバーしなければなりません。しかし、海外で辣腕を振るえる人材は乏しく、すぐに理想的な人を雇用することは困難です。中には日系企業が現地採用枠の日本人を募集するケースもありますが、人手不足や前任者の急な退職によって現場は汲々としています。

つまり、現在の日本は、海外経験のある人材に対する需要と供給のバランスが極端に悪化しているといっても過言ではありません。専門的なスキルと豊富な海外経験があれば、たとえ30代でも転職市場を有利に勝ち抜いていくことができるでしょう。

海外転職する前にきちんと準備をする

転職エージェントなどを活用して海外経験をする場合でも、事前にしっかりと準備を行っておくことが大切です。いきなり海外勤務といっても英語力がなければ仕事にもならないため、最低限現地の人とスムーズに会話できるくらいの英語力を身に付けておきましょう。

海外転職をする前に、海外で働くメリット・デメリットを理解しておくことも欠かせません。日本とは異なる環境で働くことになるため、想像した以上に過酷な現場で辛酸をなめる可能性も出てきます。メリットばかりに着目していると海外勤務後に「思っていたのと違う」ことにもなりかねないため、長短の両者から本当に自分に合いそうかを考えてください。

海外経験するならTOEIC730点以上を獲得を目指す

海外経験をするために転職している方は、多くの人がTOEIC730点以上を獲得しています。ある調査では、国内上場企業の多くが、国際部門での業務に必要なTOEICの点数は700点だと回答しています。

TOEIC730点のレベルは、他者と難なく英語でコミュニケーションが取れるほどです。短文や長文に加えて複雑な要件をしっかりと聞くことができ、自分からスムーズに意見を発案することもできます。論拠を正確に相手に伝えるにはもう少し点数を上げる必要があり、志望する海外企業の要求に合わせて勉強の度合いを変えていきましょう。

ただし、英語力はあくまでコミュニケーションの道具であることを忘れてはいけません。海外転職の案件によって必要な英語力が異なるため、英語を身に付けることばかりに時間を割くのは考えものです。仕事によっては必要最低限の英語力だけで十分な場合もあるため、英語というツールの使い道や目的をしっかりと理解しておきましょう。

30代で海外経験するメリットとデメリットを把握する

30代で海外経験をする場合、メリットとデメリットの両方を理解しておくことが大切です。勤務地に関わらず一長一短は必ずしも存在するため、自分にとってどんな環境が働きやすいのかを把握しておきましょう。

30代で海外経験するメリット

30代で海外経験するメリット

海外経験には日本では体得しにくいメリットがある

  • 働いているだけで異なる文化や言語の学習になる
  • 日本では獲得が困難な異文化コミュニケーションとマネジメントスキルが身に付く
  • 働く国によっては生活水準が飛躍的に向上する可能性がある
  • 休日は様々な観光地を気軽に訪れることができる
  • 仕事内容によっては将来の職務経歴書が充実した内容となる

海外経験をするメリットは、働く国によって大きく感じ方が異なるはずです。新興国で働く場合、日本では低収入とされる月収20万円もあれば、高級マンションで悠々自適な生活ができることも珍しくありません。国によって外貨の価値が大きく異なるため、収入額によって生活水準が飛躍的に向上する可能性があります。

海外で働くことはスキルの獲得にも大きな役割が期待できます。現地では言葉や肌の色が違う人たちと働くことが基本なので、自然と異文化コミュニケーションやマネジメントスキル、英語力といったスキルが身に付きます。

30代で海外経験するデメリット

30代で海外経験をするデメリットとして、次の4点が挙げられます。

30代で海外経験するデメリット

働く国によってはデメリットが生じる

  • 国によっては生活水準が下がり、思うようにキャリアパスを描けない場合もある
  • 慣れない環境や文化の違いに孤独感や不安を感じてしまうことも
  • 現地採用だと帰国後に転職が困難になる可能性がある
  • いつまでも日系企業の海外赴任者の下で低レベルの仕事をする可能性がある

メリットと同じく、デメリットも働く国によってデメリットの影響が大きく変化します。たとえば、日本以外の先進国で海外経験をする場合、日本で居た時よりも生活水準が下がってしまう恐れがあります。仕事で求められるスキルや能力が高度化し、より高い収入や待遇を得にくくなる可能性は否定できません。

現地採用の仕事をする場合、仕事内容によって低レベルの業務に終始することもあります。日系企業から派遣されたプロジェクトマネージャーの指揮下に付き、ルーチンワークや単調作業ばかりでいつまで経ってもスキルが育たないことにならないように注意しましょう。

30代で海外転職に成功した人の話

30代で海外転職に成功した田辺さん(仮名)は、転職エージェントを使ってベトナムの駐在員として活躍していました。現在は海外経験のスキルを生かして国内の外資系企業に転職したものの、「30代の海外経験は何物にも代えがたい」と語ります。

ここでは、30代で海外転職に成功した話として、田辺さんへのインタビュー内容をお伝えします。

——海外転職を決意した理由は何ですか?

当時は東南アジアの高い成長性に世界的な期待が集まっている時期で、私もその魅力に強く惹かれていました。海外という新しいステージに立ち、自分の力を試してみたいという思いもあったことから転職を決意しています。

転職エージェントベトナムの駐在員

贅沢な環境でも堕落しない精神的な強さも必要

——どのように転職活動を進めましたか?

現地で勤めている友人やフリーペーパーなどを活用もしましたが、最終的に転職に結び付いたのは転職エージェントでした。始めはネット検索を通じて情報を探していましたが、「ベトナムの駐在員として働きたい」という自分の希望を満たす情報はなかなかヒットしません。そこで、転職エージェントに登録し、非公開求人の紹介を目的に転職活動を進めていくことを決めます。

——その時に利用していた転職エージェントを差し支えなければ教えてください。

リクルートエージェントやdodaエージェントサービスにも登録していましたが、一番使えるなと感じたものはビズリーチです。ビズリーチが業界で最も多くの案件数を抱えていることは把握していたので、ここなら目的の仕事が見つかるかもしれないと思ったことがきっかけです。

——当時の英語力はどれくらいでしたか?

TOEICで725点でした。履歴書に書いて恥ずかしくないギリギリのラインだと思いますので、もう少し勉強して点数を高めた方が良いのか迷っていたことを覚えています。

ベトナム人は大卒で外資系企業を狙う学生も多く、英語を話せる人も多いです。しかし、EF Education Firstが毎年発表する英語力ランキングによれば、ベトナム人の英語レベルは日本人とほとんど変わりません。そのため、ベトナムで働く場合は高度な英語力を駆使するよりも、基礎的な英語力を使って表現方法に工夫をしたりする方が大切だと感じています。一方、働く場所によっては高度な英魚力が求められる場合があるので、勤務地は非常に重要な要素だと思います。

海外転職に成功した経験者が語る現地での暮らしぶり

続けて、田辺さんへ海外赴任中の暮らしぶりについてもインタビューしてみました。

——海外赴任中の居住環境はどのような感じでしたか?

基本的に、駐在員の居住環境は日本では贅沢すぎるような内容になることが多いです。私の場合も、日本の水準で月50万円以上もするような高級住宅に住まわせてもらいました。本社にとっては駐在員の身に危険が起こると、それよりも更に被害総額の方が大きくなってしまうため、安全な居住環境を用意して将来的なリスクを取り除いているようです。生活水準は役職や勤務先によっても大きく変わります。

——住宅手当以外に手当は出ましたか?

私が勤めていた企業では子供への教育手当が充実していました。子供を現地のインターナショナルスクールへ通わせるために、勤め先から年間100万円の教育手当が支給されています。

他にも、病院代や治療費は全額会社が負担してくれます。ただし、日本ほど医療技術が発達しているわけではないため、高度な定期検診や治療を期待しにくいリスクは覚悟しなければなりません。

——その他に日本の生活環境とは異なると感じたことは?

運転手付きの車が支給された時は、さすがに少しやり過ぎな感じを受けました。海外駐在員になると贅沢な生活を送れることも多いですが、その反面、甘い環境に堕落しきらないよう精神的な強さも必要になってきます。日本に帰国した時は、普通の生活環境に戻るまで苦労しました。

海外経験をしたいと思い至ったもともとの経緯は、海外で自分の力を試すことだったので、初心貫徹の気持ちが求められます。海外で高度なスキルを学んだり、将来的な転職活動を有利に展開するなど、常に志しを高く持って働くことが大切だと思います。

30代におすすめの転職エージェント

ランスタッド

ランスタッド

ランスタッドは、世界39ヶ国に拠点を構える人材派遣会社です。世界中に豊富なネットワークを持つため、豊富な海外求人が見つけやすく、海外転職を有利に展開することができます。

始めて海外経験をする人は、ハードルがやや低い「キャリアップ転職」がおすすめです。ランスタッドの中には年収1,000万円以上の案件もあるため、実績を積んだ後は「プロフェッショナル転職」を使い、さらに高収入を狙ってみましょう。

JAC Recruitment

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、30~50代向けのハイクラス転職エージェントです。海外経験など高度なスキルを持つ人がターゲットで、案件のほとんどが年収800万円超えとなっています。

世界8ヶ国の提携先企業とネットワークを結んでいるため、海外転職を展開していきたい人にも向いています。シンガポールやマレーシア、タイ、インドネシアなどアジア圏の求人情報を多数取り揃えている点が特徴です。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、国内最大規模を誇る転職エージェントです。海外の案件も常時500~600件ほど掲載されており、日系エージェントの中ではトップクラスの案件数を誇ります。

海外赴任中でもサービスを利用することができるため、早めに転職活動をするには最適です。もちろん国内サービスと同様、職務経歴書の書き方や面接対策などの転職サポートを受けることができます。

日経キャリアNET

日経キャリアNET

日経キャリアNETは、主に大手や上場企業が多数掲載されている転職ポータルサイトです。転職エージェントのように手厚いサポートは期待できませんが、職務経歴書や退職届のフォーマットが用意されていたり、転職活動マニュアル動画、診断テストなど豊富なコンテンツが活用できます。

複数の転職経験があり、希望に沿って効率的に転職活動を進めていきたい人に向いています。

GJJ海外就職デスク

GJJ海外就職デスク

GJJ海外就職デスクは、始めて海外勤務に挑戦する人向けの転職エージェントです。海外向けの就職セミナー情報や現地視察、体験談など初心者に役立つコンテンツが多数用意されています。また、キャリアアドバイザーによる英文での書類添削や面接対策など、サポート態勢も整っています。

Spring転職エージェント(アデコ)

Spring転職エージェント(アデコ)

Spring転職エージェントは、アデコグループの転職エージェントです。スイスに本社を構えており、世界60ヶ国以上でサービスを展開、拠点数は5,000を超えます。

社内には各種職業に精通したプロのコンサルタントが在籍しています。現地での働き方や面接対策だけではなく、職種ごとに不安に感じることや深い質問にも対応してくれます。

パソナキャリア(パソナグローバル)

パソナキャリア(パソナグローバル)

パソナキャリアは、リクルートエージェントに並ぶ大手の転職エージェントです。海外案件の数は約300件ほどとリクルートエージェントに劣りますが、キャリアアドバイザーの対応力や親切さは業界でもトップクラスの評判を誇ります。

海外で働きたい場合は、パソナグローバルへの登録も行っておきましょう。台湾やシンガポール、香港、韓国といったパソナグローバルが得意とする勤務地の仕事を紹介してもらえます。

カモメ中国転職

カモメ中国転職

カモメ中国転職は、カモメアジア転職の中国求人情報に特化したポータルサイトです。

海外向け転職サイトの多くはグローバルに展開していることが多い中、あえて中国求人に特化することで独自の強みを発揮しています。たとえば、求人検索においても、上海や北京、深圳といった細かい地域ごとに仕事を探すことができるため、より求職者の希望に沿った案件が見つかりやすいといえるでしょう。

英創人材(中国インテリジェンス)

英創人材(中国インテリジェンス)

英創人材は、中国圏の求人に特化したポータルサイトです。人材派遣会社大手のテンプスタッフとインテリジェンスが共同で立ち上げた転職エージェントで、中国地域に特化した求人情報を探すことができます。

カモメ中国転職に似ていますが、英創人材は転職エージェントの支援サービスまで受けることが可能です。

REERACOEN

REERACOEN

REERACOEN(リーラコーエン)は、東南アジア向けの案件に特化した転職エージェントです。東南アジアの求人数は業界でも随一で、シンガポール・タイ・マレーシア・ベトナムなどで働きたい人に向いています。

応募に高度なスキルを要求されない案件も多く、ハイクラス向けより収入は劣るものの、30代で積極的に海外経験を積みたい場合に最適です。

マイケルペイジ

マイケルペイジ

マイケルペイジは、世界大手の転職エージェントです。ハイクラス層向けの求人が多く、年収1,000万円を超える案件も少なくありません。それだけに高度なスキルを要求されることもあるため、しっかりと海外経験の実績を積んでからチャレンジするべきでしょう。

なかには登録から内定まで2週間で済ませた転職者もおり、キャリアアドバイザーによる積極的な提案により迅速に転職活動を進めていくことができます。

海外経験は30代からでも間に合うので転職エージェントに登録しましょう

海外経験があれば、30代という若い年代でも転職市場で高い人気を勝ち取ることができます。グローバル化を目指す日本企業は高度な人材を求めているため、マネジメントスキルや英語力など要望に応えるスキルを磨いておくことが大切です。

海外勤務に挑戦するには転職エージェントが便利です。将来の海外赴任を期待して人材を採用するケースが多いため、数ある海外案件の中から自分に合うものを選んでいきましょう。

海外経験者におすすめの転職エージェント 3選

【駐在から帰任した方におすすめ!】エンワールド ジャパン

【帰任者におすすめ】エンワールドは、英語力を活かしたハイクラス転職をサポートする転職エージェントで、年収800万円以上の大手外資系・日系グローバル企業の求人を常時10,000件以上保持しています。また、日本国内にある約9割以上の外資系企業との取引があり、27もの国籍にまたがるコンサルタントチームを擁しています。特に海外駐在から帰任して転職を考える人は、登録を強くお勧めさせて頂きます!

 

 

JACリクルートメント

JAC Recruitmentは管理・専門職、ミドル・ハイクラス向けの高年収層に特化した転職エージェントです。元々イギリスで創業され、アジア圏内を中心に世界各国に拠点があり、海外案件、外資系案件が得意と言われています。そのため、海外経験の親和性の高い案件が多く、年収も800~1500万円程度の案件を豊富に保有しています。海外経験者には登録必須のエージェントと言えるでしょう。

ビズリーチ

ビズリーチは、ハイクラス層向けの求人情報に特化した転職エージェントです。中には年収2,000万円超えの案件もあり、海外帰任後の収入アップを期待している人に向きます。ビズリーチの転職成功者の8割はスカウトです。サイトに登録しておけばヘッドハンティングされる可能性があり、見たこともないレアな案件に出会うことも珍しくありません。能動的に応募するJACリクルートメントなどと合わせて使うと良いでしょう。

 

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