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海外人事労務

海外出張者のテロ対策「銃乱射テロ編」発生時のとっさの対応と対策

Last Updated on 2023年10月1日 by 海外勤務のすすめ

2018年4月4日(日本時間)、米国サンフランシスコのYoutube本社が銃撃されるというセンセーショナルな事件が発生しました。残念ながら、最近では宗教がらみの事件を中心に世界中でテロが起きない日が無くなってしまいました。

テロの形態も様々で、無差別銃撃の他にも爆弾・自爆テロや化学兵器・バイオテロから、欧州では自動車で群衆に突入するテロ、刃物を振りかざしたテロなどもあります。

海外出張者はこのような「テロへの巻き込まれ」というリスクにさらされており、最近はどのように出張社員を守るか、テロ対策に頭を悩ませている人事担当者の方も多いのではないでしょうか?今回はいくつかあるテロ事案の中から「銃撃テロ」に絞って、万が一の遭遇時の対応方法を確認したいと思います。

なお、合わせてテロの場面に遭遇しないための「予防策」の検討も必要です。予防策や情報入手の方法については、下記の記事でまとめていますのでご参照ください。

1.最近の銃撃テロ

まずは、最近の主だった銃撃テロの実例をご紹介します。

2017年 米国ラスベガスコンサート銃撃事件

米ラスベガスのマンダレイ・ベイ・ホテル近くで10月1日午後10時すぎ、乱射事件があった。ラスベガス警察によると、少なくとも59人死亡。確認された負傷者は527人に増えた。被害者の多さで、近年の米国最悪の乱射事件となった。警察によると、容疑者は近郊在住の白人男性で、警察の突入と同時に自殺。これまで警察との接触はほとんどなかったという。(BBCニュースより抜粋)

2016年 ダッカ・レストラン襲撃人質テロ事件

2016年7月1日の夜、バングラデシュの首都ダッカのレストランを、武装した7人が襲撃したテロ事件。この事件では28人が死亡したが、うち18人は外国人(日本人は7人)、2人が警察官で、犯人のうち6人も射殺された。犯人たちは、爆弾も投げ、数十人の人質をとり、警察との銃撃戦で警察官2名を射殺した。(Wikipediaより)

2015年 パリ同時多発テロ

2015年11月13日(日本時間14日)にフランスのパリ市街において、IS(イスラム国)の戦闘員と見られる複数のジハーディストのグループによる銃撃および爆発が同時多発的に発生し、死者130名、負傷者300名以上を生んだテロ事件(Wikipediaより)

上記以外にも報道されていないだけで数多の銃撃テロが発生していますが、日本で大きく報道されたものを中心に選びました。特にダッカでのテロ事件は邦人被害も大きく、この事件をきっかけに外務省も日系企業の海外安全対策に本格的に注力し始めました。

それでは、万が一銃撃事件に遭遇した場合にどうするか、瞬間の初動対応を考えてみたいと思います。

2.銃撃テロに遭遇した場合の初動対応

まずはこちらの動画をご覧ください。「RUN HIDE FIGHT」(日本語字幕版)

アメリカでは、高校やスーパーマーケットなどでの銃撃事件も頻発しており、近年は積極的に対策や情報提供がなされるようになりました。その一環として、ヒューストン市が銃撃テロ対策と啓蒙のために作成した動画です。

いかがでしたか?駐在者が働くオフィスビルを想定した動画で、非常に臨場感があったかと思います。

ここで伝えたい事としては、万が一銃撃事件に遭遇したら、

まずはとにかく逃げる!

逃げれなければ隠れる!

それも難しければ戦う! という3点です。

非常にシンプルですが、咄嗟の瞬間ではシンプルなことしか実行できません。これらはオフィスでも空港でも、レストランでも、コンサート会場でも起こり得ますが、考え方はどこにいても同じです。もし仮にこのような事件に遭遇したら、この動画を思い出して行動してください。

万が一銃撃に遭遇したら・・・

・とにかく出口へ逃げる(他人の動きに惑わされない)

・逃げられない場合は、頑丈な遮蔽物や部屋に隠れる

・部屋に隠れた場合は、電気、携帯バイブを消して、息をひそめる

・隠れた場合でも、隙を見て屋外へ逃げる。

・部屋に侵入されないように、入り口をロックしてバリケードで固める

・室内に仲間がいれば、仮に侵入された場合の対処方法を相談する

・どうしようもなく追い詰められたら、攻撃して逃げることも選択肢に入れる。

・警官隊突入の大きな目的は犯人の制圧。警察には手を挙げて敵意が無いことを示す。

なお、言うまでもなく犯人の近くにいる人ほど被害が大きいため、異常を早く察知することも重要になります。そのような状況を回避するような「予防対策」が重要になりますので、下記にテロ被害に遭わないための予防対策について記載しています。合わせてご確認ください。

3.過去の邦人被害から学ぶ教訓

最後にもう一つだけ邦人被害の実例事件をご紹介します。

ルクソール外国人観光客襲撃事件

1997年11月17日、エジプト南部の観光地、ルクソールの王家の谷の近くにあるハトシェプスト女王葬祭殿で、待ち伏せしていたイスラム原理主義過激派「イスラム集団」のテロリスト6人が、約200人の観光客らに銃を乱射。

日本人観光客10人を含む62人が死亡した。亡くなった日本人のほとんどが日本からのツアーに参加した新婚旅行客だった。(Wikipediaより)

この事件は、他の外国人観光客は、蜘蛛の子を散らしたように一目散に逃げだしたのに対して、邦人被害者は何が起こったかわからず、立ち尽くしてしまったところを銃撃されてしまいました。

ここでの教訓は、銃撃に遭遇したら決して立ち尽くさない、やはりとにかく逃げるということです。

銃撃テロは両手を挙げて抵抗しない意思を示しても無駄です。相手はお金目当ての強盗ではありません。命を狙っていますので、とにかく逃げる事に尽きるわけです。

特にテロリスクの高い国へ出張、駐在される方は、万が一の銃撃に備えておくことも必要かもしれません。

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