海外駐在経験はキャリア転職に非常に有利であり、また海外駐在経験が未経験でもエージェントを使えば転職できます。
海外駐在経験を経て転職した方は、現地の人脈や外国人との交渉経験、また語学力を持ち合わせているため、高いスキルを保有した魅力的な人材と評価され有利です。
海外駐在経験が未経験の方でもエージェントを介せば、海外で働くことができる企業の求人案件を多数応募することができます。
海外駐在経験は転職に有利
海外駐在の経験がある人は国内市場においても転職市場価値は高いです。コミュニケーションが難しい場所で海外駐在として現地法人をまとめることは難易度が高い仕事です。語学力と高いコミュニケーション力を持っている方は重宝されますので、転職活動において非常に有利です。
また海外進出を進めている企業では海外駐在経験者は即戦力として扱われるので、採用の温度感は非常に高いです。特に東南アジアや中国、韓国に駐在した経験はより有利になります。

海外駐在経験者は企業から語学力とコミュニケーション能力、環境適応能力などを期待される傾向にあります
海外でしか経験出来ないことがたくさんあるため、ビジネスパーソンとして差別化を図れます。
特に重要なことは「語学力が優れている」ことと「コミュニケーション能力が高い」ということです。
海外駐在の経験者が有利になることはもちろんですが、海外駐在経験がなくても海外に関わる転職は可能です。
目次
企業は海外駐在経験者を求めている
日本では数年前からグローバル化が進む企業が多くなっており、語学力の高い人を求める企業が増えています。国内のシェアを上げて、さらに企業が売上拡大、成長するためにはグローバル戦略は欠かせません。メーカーなどではより広い市場を求め海外に力を入れることが多くなっています。
引用:中小企業・小規模企業経営者に期待される自己変革|中小企業庁
グローバル化が進む中で、企業はまず海外営業や貿易関係、海外事業企画といったポジションの強化を図ります。初期段階に必要になる職種は海外営業です。海外の市場を開拓していくための人員を必要とします。
参考30代でも海外経験をするための転職は可能-経験者から聞く体験談-

海外営業は主に現地企業への直接営業と代理店への営業の2種類がある
海外営業には2通りの手法があります。いずれにしても高い語学力とその国の文化への理解などが問われます。国内本社とのやり取りの発生、また日本のサービスや商品を海外へ広めるため、日本語のコミュニケーション力ももちろん必要です。日本の製品を海外に広めるので、日本の文化と海外の文化の双方の理解が必要になります。
日本ではない海外の土地で駐在し、実績を上げていくことは、日本企業にとっては喉から手が出るほど欲しい人材です。海外駐在経験は非常に転職で有利と言えます。
海外駐在経験の人にとってネックになることもあります。それは海外駐在の場合は海外赴任手当が付いているので、年収(条件)が高くなることです。日本での転職を考えた場合は、海外赴任手当がなくなってしまうため、大幅に年収が探すケースがあります。また海外駐在になった場合役職が上がることが多く、日本に戻るときには役職がもとに戻る(すなわち役職が落ちる)ことがあるので、より転職したい気持ちになります。海外駐在経験者は赴任手当があるとはいえ、年収が高い状況ですので、その年収を基準に転職をすれば条件的にもアップする転職になります。市場価値はその分上がることになります。転職をする場合は、やりがいはもちろんですが、条件アップも大事です。海外駐在中は年収が高い状況ですので、その基準で転職をすることは市場価値を上げたままの転職になりますので、キャリアパス的にも良い方向に進みます。
求めているのは高い語学力と高いコミュニケーション力
昨今の海外絡みの転職市場では高い語学力とコミュニケーション力が重要なスキルです。
専門的な仕事をロボットやAIで行えない時代は内勤の仕事やエンジニアのような専門職はコミュニケーション力よりも技術力でしたが、近年、人に求めることはコミュニケーション力になってきました。
企業が求めるコミュニケーション能力 | 面接での判断基準 |
---|---|
主張力 | 自分の強みや誇れる実績に関して自信を持って話せるか |
傾聴力 | 相槌を入れながら、こちら側の話をしっかり聞けているか |
否定力 | 面接で判断することは難しいですが、会議などで間違った方向に進んでいるときに自分の否定的な意見をはっきりと伝えられるか |
説得力 | 論理的な構成で話すことができるか |
統率力 | マネジメントの経験の有無やマネジメントに対する適切な考え方はあるか |
マネジメントの考え方に関しては、近年の傾向として、トップダウンの考え方よりも周りのみんなの意見をうまく聞き、部下に気持ちよく働いてもらうようなマネジメントスタイルが主流になってきます。
海外の転職となると上記コミュニケーションを英語で行わなければなりません。
現地の人たちの文化を知り、どうすれば動いてくれるかを考える思考と、実際に行動に移す行動力、さらに統率するリーダーシップ力が重要です。TOEICのスコアがよくても現地で自分の言いたいことを英語で伝える力がなれれば意味がありません。
語学力があり、複数の人をまとめられる高いコミュニケーション力は最大限にアピール出来る経験であり、市場価値の高いスキルになります。
高いコミュニケーション能力を面接でアピールする際に具体的な事例があるとさらに良いです。どんな苦労があって、その苦労をどう乗り越えたか。どんな失敗から、改善策を考えて、どう行動に移したか。どんな信念を持っていたか。そして実績はどうだったか。ミッションに対しての実績、達成率など細かく話すことが大事です。
海外未経験でも転職は可能
海外駐在未経験でも転職は可能です。ただし一定のTOEICのスコアを基準として英語力を判断されるケースが多いです。一般的な日本企業では750点以上、外資系企業では800点以上を求められるこが多いです。TOEICのスコアや海外駐在はなくてもビジネス英語の経験があれば海外未経験でも転職は可能です。
海外未経験者が転職を希望する場合は自分で英語の勉強をし、TOEICのスコアを目標に取り組むことがお勧め出来ます。
また未経験の場合は自分の力だけではなく、転職エージェントを利用することも大事です。より専門性のあるエージェントから履歴書・職務経歴書のアドバイスをもらったり、面接で話す内容を整理してもらったり、自分の経験の棚卸しをしてもらったりすることで採用までの確率を高く上げることができます。
海外駐在未経験でも転職できる
海外駐在未経験でも転職は可能です。むしろ海外駐在経験者は少ないですが、海外駐在や海外営業、貿易関係などの求人は増えてます。
語学力が高い日本人は増加していますが、それでもまだまだ人手不足の状況です。グローバル化が進む中で、語学力がある人は評価されます。グローバルメーカーで語学力がない人は評価されない企業も増えています。未経験の場合は自分の経験の棚卸しと志望動機が重要です。
例えば以下のような経験があれば評価に繋がります。
- TOEICのスコア
- 海外とのやり取りが発生する業務の経験
- 貿易実務
- 日本からの海外営業経験
- 外資系企業での本国とのやり取り
また志望動機も非常に重要です。なぜ海外駐在をしたいのか、なぜ海外営業をしたいのか。海外にこだわる理由は何なのか。明確に語れる必要があります。
志望動機は未経験からの転職にとって重要な項目です。志望動機を作成する際に大事なポイントは自分が出した答えになぜ?なぜ?を繰り返すことです。深みのある志望動機はなぜの繰り返しで生まれます。海外に携わりたい理由、さらに応募する企業でないといけない理由があれば企業にとっては長く働いてくれる人材と判断されることに繋がります。
海外転職するためにはエージェントを活用する
転職活動する際に転職エージェントは、自分に合った転職先のリサーチや、面接対策、非公開求人案件の紹介、転職エージェントからの推薦を行ってくれます。
転職エージェントと転職サイトの違い

海外での転職活動方法
転職サイトと転職エージェントの違いは、自分で転職先を探すか、自分に合った転職先を紹介してもらうかという点です。
転職サイトはサイトに登録されている企業を様々な検索条件で絞り込み、自身で求人募集している企業にアプローチしなければなりません。
一方、転職エージェントは、自身の経歴や性格、自分にあう職場環境をヒアリングし、適切な企業を紹介してくれます。
転職エージェントのメリット
転職エージェントには様々なメリットがあります。

転職エージェントを利用するメリット
特に未経験でのチャレンジの場合は転職エージェントからのアドバイスが重要になります。
また転職エージェントはセブンイレブンと同じくらいの社数があり、特徴も様々です。海外求人に強みがある、語学力を活かせる案件の数が多いエージェントなど、その分野での強みを持った転職エージェントを利用することをお勧めします。
海外在住・勤務経験者が活用したい転職エージェント10選
1.JAC Recruitment|スキル・キャリアアップできる求人が多い
2.リクルートエージェント|年収アップに高い評価
3.日経キャリアNEXT||経済系に強い業界求人が多数
4.GJJ海外就職デスク|0から海外で活躍したい方におすすめ
5.アデコ|ヨーロッパで働きたい方におすすめ
6.パソナグローバル|アメリカ・カナダで働きたい方におすすめ
7.カモメ中国転職|英語・中国語を活かした働き方をしたいならおすすめ
8.中国インテリジェンス|本場中国で設立された転職エージェント
9.(リーラコーエン)|東南アジアへの転職におすすめ
10.マイケルペイジ|オーストラリアなどのアセアニア地域に強み
海外求人に強みを持ったエージェントは多数あります。またエージェントによって抱えている案件も少しずつ異なります。複数のエージェントに登録をし、可能性のある案件は1社1社を大切に応募していくことが重要です。未経験応募が可能な募集はそこまで多くはありません。
さらに専門のエージェントの中でも海外駐在の経験がある人材コンサルタントや海外営業の経験がある人材コンサルタントなど、アドバイザーでも専門性を求めるとよい的確なアドバイスをもられることになります。
転職エージェントは専門性の高いエージェントを選ぶことが大事です。
海外駐在経験者の転職は自信をもって
海外駐在経験、また未経験での海外案件へのチャレンジをまとめましたが、何を言っても根本的に大事なことは「自信を持つこと」です。海外駐在経験者であれば自分の経験や実績に誇りを持つこと。どうして実績を上げる事ができたのか、自分がどんな工夫をしたのか、努力をしたのかを明確にしてきちんと面接でアピールすることが重要です。
未経験者の人も海外で働く案件は多数あるので、自分の経験の自信を持って面接に挑むことが重要です。海外では謙遜することや自分のことをアピール出来ないことは、非常にマイナスになります。
自分自身のことを誇りを持ち、絶対に海外で働きたいという信念を持って、面接では自信満々で話すことが出来れば、希望の転職が叶う可能性が高いです。