Last Updated on 2023年10月1日 by 海外勤務のすすめ
この記事では、これから米国で有給インターンシップで働く人の、その後のキャリアについて記載しています。
J1ビザは取得するとワーキングホリデーと同様の形態となり、米国で働きつつ有給インターンシップにて企業から給料が支給され、現地で健康的な生活できる資格が認められます。
まずは米国で働くきっかけとして注目されていますが、J1ビザでの米国経験を日本の就職に活かす方法を、経験者のFEWGRGTさんに記事にして頂きました。
これから有給インターンシップ(J1ビザ)に挑戦する方のご参考になれば幸いです。
1.J1ビザのポイント
J1 VISAは日本国外での研修を経て、得たスキルと知識、経験を自国へ持ち帰り、それを日本国内で発揮することが目的のVISAとなります。渡航の前に目的を間違えていると、結果として無職になってしまってどうしよう、なんていうとんでもない事態になる可能性があります。
VISAを申請する前に1年後または2年後くらいの将来を見越して計画を立ててから望むことをお勧めします。
以下からはその注意点についてお話していきます。
2.J1 VISAの目的とは
まず、J1 VISAとは研修ビザであり就労ビザです。
研修ではありますが、研修を通じての就労が可能であり、合法的にお給料をもらう事ができます。
そもそも、J1 VISA保有者にはトレーニングプログラムという期間内にやるべきことが体系化されたプログラムの詳細が準備されており、基本的にはそのトレーニングプログラムに従っての就労を通じて、有期の滞在が可能になります。
期間中に学んだすべてを自国へ持って帰って、自国の発展に寄与することが本来の目的であり、そういう意味では帰国することがマスト、研修期間内は徹底的に勉強することが求められています。
3.VISAの期限
12か月と18か月があります。
研修を実施する業種によって、取得できる期間はそもそも決まっていますが、18か月を期限とするカテゴリの場合、短縮して12か月での研修を選ぶことも可能です。その場合、途中で延長を申請することが可能です。
手続きとして、ビザの発給をサポートしているスポンサー団体を通じて延長することが可能ですが、許可が下りるかどうかはわかりませんのでご注意ください。
また、滞在期間内は基本的に研修をする地域から出ることができませんが、事情をきちんと説明し、スポンサー団体からの許可をもらえば、所定の書類手続きを経て他国への一時出国、また日本へ一時帰国することも可能です。
12か月や18か月の期間を満了した後は30日間の継続滞在が認められます(グレイスピリオド)ので、研修終了後に旅行を満喫して自国へ帰国する人がたくさんいます。
4.勉強できること
当然ですが、出国前に言語は勉強している必要がありますが、研修スタートから本格的に学ぶ事も出来ます。
また、研修地域の文化や慣習などもJ1 VISA取得者は積極的に学ぶ事が推奨されており、地域のお祭りや博物館、季節的なイベントに参加することを強くおすすめします。
スポンサー団体によってはボランティアなどを頻繁に案内する団体もあるので、アンテナをはっておくといいと思います。
外国来ると、毎日新しいことに出会うことができます。有期の滞在ですから、一日一日を大切に、一つでも多くのことを経験し、勉強することが大切です。
5.期間終了後の選択肢
期間終了後は上記2にも書きましたが、グレイスピリオドと言って、30日間の追加滞在が許可されています。
グレイスピリオドの間はすでにトレーニングも終了しているので、研修は一切なく、親しくなった友人との旅行を楽しんだり、なかなか行けなかった場所に足を運んだり、のんびり過ごすのもいいでしょう。
帰国して就職をしてしまうとなかなか長期の旅行には行けない人がほとんどです。この期間にしっかりと遊んでおくことも人生のうちに大切な時間です。
ごく稀に、研修先の企業から現地のマネージャーになる打診を受ける人もいます。ただし、日本へ帰るチャンスも少なくなりますので、よく考えてオファーの回答を決断してください。
6.帰国後の就職先の見つけ方
さぁ、いざ帰国となった後、日本へ帰国したあとは現実が迫ってきます。
ひとたび帰国すると、事前に就職先が決まっていない人はいったん無職になってしまいます。
よくある失敗談に、J1 VISAを取得して外国での経験を積んだら高給の再就職が可能だと夢を見ていたのに、なかなか就職先が決まらずフリーターで逆に生活が貧しくなってしまった。という人を見かけます。
やはり再就職に一番力を貸してくれるのは転職エージェントです。様々なエージェントがありますので、帰国する前から登録して準備を整えておくことをおすすめします。
希望する職種の選定、職務経歴書や履歴書の作成、面接対策など帰国前から準備できることはたくさんあり、企業によっては研修期間内にスカイプ面接を実施してくれますので、帰国後に最終面接を実施するところまで準備をしておけば、金銭的にも精神的にも負担を軽減することができるでしょう。
また、もともと働いていた企業へ再就職という道もあります。
J1 VISAでの海外渡航をする前から、今働いている会社にも帰国後の就職について相談しておくといいと思います。個人的に人脈がある人は、その人脈で就職先を紹介してもらうこともできますよね。
普段からお世話になっている人を大切にしておくことは当たり前ですが、相手を大切にしておくことは、結果として相手が自分を大切にしてくれることは忘れてはいけません。
ポイントのおさらい
最後におさらいです。J1 VISAは日本へ帰国することが前提のVISAになります。
ということは、出国前から帰国後のことを意識してプロセスを進めていくことが大切になることは明らかです。
少し先の未来を想像して自分の成長曲線を事前に描くイメージを持って進めることが大切です。
すでにJ1 VISAで研修中の方で、全く準備をしていなかったという人も、遅くはありません。
気付いた時からがスタートです。上記に記載した準備を今から始めていきましょう。
国際的な人材が求められる昨今、あなたの経験とスキルは必ず誰かの役に立ちますので、きっといい就職先が見つかると思います。がんばってください!