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海外でのスキミング対策 防止グッズやATM利用時の注意点などあれこれ

Last Updated on 2023年10月1日 by 海外勤務のすすめ

皆さんはスキミングという犯罪をご存知でしょうか?

最近では日本でも被害に合った方の話を耳にしますが、海外では頻繁に起こります。

スキミングとは、普段使用しているクレジットカードやデビットカードの情報を何かしらの形で入手されて、自分の知らないところで勝手に使用されるという犯罪で、海外では非常に一般的な犯罪です。

実は、私の知り合いの方は、ご家族含めて香港で1回、アメリカで3回被害に遭われています。米国などの先進国でも、被害頻度は高い犯罪と言えるでしょう。

今回は海外出張者、海外赴任者のためのスキミング被害対策として、参考情報をまとめてみました。

1.スキミングの形態と対策

スキミングはクレジットカードの被害が一般的ですが、その手口は様々です。

一般的には、大きな金額の引き落としがあった場合や、普段行かない地域でのカード利用実績があった場合、カード会社から連絡がその場で来るため、そこで食い止めることができますが、小さい金額をちょこちょこと使用されているとカード明細が来るまで気付きません。

特にアメリカ、欧州では、カードを使わず生活するなんてことはまず無理ですので、スキミングはかなり身近な犯罪と認識して、十分対策をしておく必要があります。

まずはこちらの動画をご覧ください。スキミング被害をまとめた海外のニュース番組です。

いかがでしたか?このようにスキミングは海外ではかなり一般的な犯罪と言えます。

それでは具体的な被害の状況と対策を見ていきましょう。

A.クレジットカードの利用時

まずは、最もメジャーなクレジットカードの被害です。

動画にもありましたが、飲食店や小売店のレジ精算時にスキマーと呼ばれるカードデータ読み取り装置が設置されていることがあります。この装置から情報を盗み取られ、カードを複製されて利用される、というケースがほとんどのようです。

スキマーにも大がかりな装置から、フィルムをスキャン面に置いて、カードをスキャンさせるだけの簡易的なものまで、様々です。

〔対処方法〕

・レストランでは店員にカードを預けない。テーブル精算を避け、レジで支払う。

・利用明細書等を毎月必ず確認する。

なお、スキミングされてから1ヶ月以内であれば、大体のカード会社は不正利用された金額を補償してくれますので、補償期間内に発見することが重要です。

また、海外で使用したレシートや、カード明細を一定期間取っておくことも重要です。

カードが不正使用された場合に、使用された場所と、ご本人が実際に居た場所を証明する証票となる場合もあります。

B.ATMでのキャッシング時

クレジットカードを使ったキャッシング時の被害も多発しています。

具体的には空港、駅、バスターミナル、ガソリンスタンドなどにあるATM等での被害報告が多い状況です。(主に中南米)

方法としては、ATM機器のわかりにくい場所に小型カメラを仕掛けて暗証番号を入手したり、テンキーの上にダミーのキーボードを乗せて、直接読み取るなどの方法があります。

〔対処方法〕銀行内の機器であれば、基本的には安全と言われております。クレジットカードでのキャッシングには、銀行内にあるATMを利用するようにしましょう。

C.電磁波読み取り型

最近は、電磁波を使ってカード情報を盗み取る機器もあるようです。その有効距離は45mとも言われており、触らずして財布の中や鞄の中のデータも読み取られる可能性があるようです。

こうなってくると、どこでスキミングされているか全く見当がつきませんよね。。

海外で生活されている方は、基本的には怪しい店ではカードを使わないことは常識かと思いますが、それでも被害に遭っている状況を見ると、やはり普段使用しているどこかのお店やレストラン、もしくは上記のような街中でもスキミングされているのかもしれません。

ただ、これらは『スキミング防止カード』を利用することで被害を防ぐことができます。

このカードを財布の中に入れたり、クレジットカード等に被せることで読取を防げますので、海外ではこれらを標準装備で使うことをお勧めします。

3Dセキュア対応のクレジットカードとは、クレジットカードに記載されている情報に加え、「自分しか知らないパスワード」を決済時に認証することになります。そのためスキミングによる不正利用の防止には非常に効果的です。

現在利用しているカードが3Dセキュア対応に変更可能な場合もありますので、一度カード会社に確認してみることをお勧めします。

ただ、暗証番号がどこから漏れてしまう可能性もなきにしもあらずです。3Dセキュア対応にしてしまうと、カード会社の過失が少なくなるため、カードが第三者に利用された、というケースでも補償が効かない場合もありますので、注意が必要です。

2.まとめ

このように見て来ると、現実的にはスキミング被害を100%防ぐ事はかなり難しいと思います。そのため、個人的には万が一被害に遭っても、傷が浅く済むような対策がベターだと考えています。

まとめの対策として、海外では下記をまずは徹底するようにしたほうが良いでしょう。

カード明細を毎月チェックする!(最重要)

スキミング防止シートを設置する。

・怪しい店ではカードを使わない、レストラン精算時に、カードをもって行かせない。

「レストラン精算時にカードを持っていかせない」というのも、なかなか難しいですよね。欧米ではテーブルチェックが一般的ですので、オーダークリッパーにカードとチップを一緒に挟んでウェイターに渡すのが通常かと思います。

なかなか100%万全という対策はありませんが、少しでも皆さんの参考になればと思います。

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