Last Updated on 2023年10月1日 by 海外勤務のすすめ
ここでは、海外赴任で年収をアップさせたい人が把握しておくべき知識をご紹介します。
目次
1.海外給与の「手当」をチェックしよう!
まず前提のお話ですが、海外給与の内訳は、「基本給と手当」から成り立っています。
基本給とは、職務内容や、入社年次によって、各社決まった給与テーブルがあると思います。
この基本給は、海外でもさほど変わりませんが、海外勤務の場合は、とにかく手当の種類が多いのが特徴です。
ココがポイント
手当で、国内勤務時と大きな差がつきます!!
また、手当は各社各様に自由に設定ができるため、金額や条件も企業によって本当にバラバラです。
一般的な例として、海外勤務手当、単身赴任手当、ハードシップ手当、住宅手当、交通費補助、教育費補助などがありますが、同じ名称でも、支給条件や金額は全然違います。
まずは、自社にはどのような手当があるのか、その手当の金額、条件はどんなものなのか、確認をすることが重要です。
海外勤務を念頭に置いた転職活動をする場合は、この種の手当はどれくらいなのか、できるだけ事前に確認して、条件の良い会社に入社すべきです。
具体的な手当の相場、金額については、こちらの記事で現役の海外駐在者のアンケート結果を公表していますので、併せてご覧ください。
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2.業種によっては、待遇面をよく確認すべし
海外勤務による年収アップを目指す場合、もう一つ重要な指標があります。
それは、海外駐在をしても、あまり給与が上がらない業種、職種がある、ということです。
具体的には、ベンチャー企業や、小売業、旅行業などで、職種でいうと、接客・販売や営業系の場合、海外勤務をしても満足な手当が設定されていない企業が多いように感じます。
(もちろん、会社によりますし、年収の高い人もいらっしゃいます。あくまで個人的な意見です。)
特にベンチャー企業の場合は、新規拠点立ち上げなどのミッションが多く、立ち上げ責任者として最初の赴任者となることが多々あります。そのため、会社として海外赴任に関する待遇面が確立できていないケースが多く、創業間もない会社の状況からも、手当を割けないという実態があります。
ベンチャー企業ほど、海外展開に力を入れている企業は多いのですが、ベンチャーの海外勤務の場合は、自分の納得できる条件か、事前に会社側とよく話し合う必要があります。
参考
一方で、メーカー、建築・建設、専門商社は、比較的手当の額も多く、基本給の給与体系もしっかりしているため、海外駐在をするとかなりの割合で給与が増加するケースが多いように見受けられました。
海外勤務=年収アップではないことに留意しておく必要があるでしょう。
3.海外駐在でお金が溜まると言われる理由
海外赴任でお金が溜まる理由はほかにもあります。
端的にいえば、「収入が増えて支出が減るから」、ということです。
収入については、海外勤務手当や家賃補助等があり、日本勤務時より自由に使えるお金は増えると思われます。
海外勤務のすすめが実施した、駐在者向けのアンケートで、「駐在することで給与は何割くらい増加しましたか?」との問いがあったのですが、平均すると1.4倍ほど、国内勤務時より給与が上がったという結果でした。
※具体的な海外給与の内訳についてはこちらの記事でも記載しています。
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また、支出の面では、家賃補助や教育費を会社が負担してくれるケースが多く、日本で生活するよりも負担が減るということもあるようです。
特に単身の場合、日本より娯楽も少なく、お金を使う機会が単純に減るという側面もあるでしょう。
つまり、「意外と普段の海外生活ではお金を使わない」ということではないでしょうか。
この辺りは本人の趣味や、家族帯同での赴任かどうかなどに依りますが、、使うときは使って、平日はほとんど使わないという赴任者が多いように感じます。
4.経験者が語る、海外赴任のメリデメ
ここまでは年収アップのための海外赴任のお話をしてきましたが、海外赴任にはお金では買えない魅力もたくさんあります。
年収アップができないにしても、お金以外のメリットがあれば、赴任する価値はあると言えます。
海外赴任のメリット、デメリットについて、現役の駐在者からアンケートを取りましたので、ご紹介します。
海外赴任のメリット
メリット
・手当が多いので手取りが増えるのは大きなメリット
・給与が良い。純粋に生活レベルが上がる
・残業が少ない
・日本以外の雰囲気を体験できる。別の国の商習慣を知ることができる。
・日本のように時間に過度に厳しくなくストレスが少ないこと、人柄がおおらかで幅の広い見方で仕事ができること、現地の言語をマスターできるようになること。
・海外旅行が身近
・子供の教育。海外で教育を受けさせることにはメリットもデメリットもある。英語に
日常的に接することができるが、環境の変化に子どもがついていけないこともある。
・語学力が身につく。キャリアアップにつながる。
海外赴任のデメリット
デメリット
・なんでも高い
・言葉が通じにくい
・食事の栄養バランスが悪い
・帰国後生活レベルが戻せない人もいる
・その国に居続けられない
・自由時間が減る
・赴任中は日本の勤務期間にカウントされないのであまり長くなると帰国して出世するのに遅れを取ったり、最悪居場所がなくなるデメリット
・先進医療を受けたくても受けられず痛みや苦しみが長引くこと、文化や考え方の違いゆえに取引がうまくいかなかったり誤解が生じやすいこと、為替の変動を不必要に意識してしまい落ち着かないこと。
いかがでしたでしょうか?
年収や、これらのメリデメを勘案して、是非、納得のいく海外勤務を実現させてください。
最後に海外駐在求人は、一般の転職サイトに掲載されることは少なく、いわゆる転職エージェントに情報が集まります。
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